1章 生ごみを考える2章 微生物と土(その1)(その2)3章 生ごみたい肥をつくってみよう
      
4章 より良い土が健康な環境をつくるサイトマップリンク書籍入手案内
    ビデオ「ふしぎ!生ごみリサイクル」
   
      
プログラム1・生ごみの処理プログラム2・微生物の世界プログラム3・土と植物プログラム4・飽食日本  
     1章 生ごみを考える           
  つくる前に−

住まいの環境はそれぞれ異なります.わたしたちにどのような処理法、そしてたい肥化した土の利用法があるかを簡単に示したものが左のチャートです.どのやり方にも、「新聞紙とかご」というコースが入っているのがわかるでしょう.生ごみの水分を取り、あとの処理を楽にする方法です.これを「1次処理」といいます.新聞紙とかごをつかった1次処理のやり方をマスターしましょう.1次処理さえしておけば、可燃ごみとしても扱い易く、「たい肥」という資源にもなりやすいのです.
 たい肥つくりの方法は、冊子「ふしぎ!生ごみリサイクル」に詳しく説明しています
ここでは、その詳細は割愛させて頂いております.
新聞紙とかごを使って一次処理
水分の多い生ごみを台所に放置しておくと、腐敗して悪臭に悩まされることになります.水分を45〜60%程度にし、好気性微生物が活動する条件を整え、嫌気性微生物が活動しないようにしましょう.(方法は「ふしぎ!生ごみリサイクル」を参照してください)

風乾のすすめ
この新聞紙とかごで水気を飛ばした生ごみは、週2回のごみ出し程度なら悪臭は出ません.(新聞紙で包み、虫が入らないようにして、風通しのよい軒先などに吊るし風で乾燥させることを風乾といいます) 風乾した生ごみは悪臭から開放され、もし焼却する際にも焼却炉の負担を減らすという素晴らしいおまけがついてきます.
しかし、
焼却すると生ごみ含有のミネラルは焼却残灰として埋立地へ行ってしまいます.
農作物は全て大地からミネラルやその他の栄養を吸収しています.そのミネラルたっぷりの野菜を、焼却してしまう事は、大地から栄養だけを奪い、
何もお返ししていないことになるのです.
食物含有の大切なミネラルは健康な野菜つくりや土つくりに生かすため農地や家庭菜園に還したいものです.

       次のステップへ進むために必要なこと
   分別の徹底
          最終的には生ごみをたい肥として家庭菜園や農家で使ってもらうようにしたいものです.異物が入っているとよい
          たい肥になりませんから、しっかり分別しましょう.特に重金属含有の電池や野菜を束ねているビニールテープ、
          輪ゴムなどうっかり見過ごすものも取り除きましょう.
   水切りの徹底   大きい生ごみは細かく切る   煮汁など液体は入れない
   腐った生ごみは焼却へ出す
   土、米ぬか、腐葉土、落ち葉などにすむ自然界の微生物を活用しましょう
   たい肥つくりの主役は好気性微生物.通気をよくしましょう.
   微生物は温かいところが大好き.30度C〜40度Cなら最高です.
生ごみとは
   ・たべのこし
   ・調理のときのくず
   ・レストラン・学校給食などから出る食べのこし
   ・コンビニ弁当などの手付かずの食品

   ・冷蔵庫の中でうっかり賞味期限を過ぎたハムや
    冷凍食品など
          
   
      たい肥づくりに入れてはいけないもの
     ・金属のもの
     ・プラスティックのもの
     ・タバコの吸殻
     ・電池
     ・液体のもの
     ・魚のアラや内臓
     ・くさった生ごみ
     ・硬いもの
     ・ペットのフン